旧・悠久の大陸 30

(執筆日:2008年02月02日)

「あのキノコは最初にさわった奴の味を覚えようとするんだ。抜こうとしても抜けなかっただろ。あれ抜けねぇんだよ。刃物で切って採取するしかないんだ」
「味……って?」
「おまえの身体の味。こいつに犯されただろ?あれでおまえの味を覚えて、おまえ専用のバイブが製作できるってワケ」
「待て。俺はそんなの望んでない」
「電動じゃねぇからさ。おまえの状態に合わせて色々してくれるから」
「しなくていいっ。いらねーっ、そんなもんっ」
 龍介は喚き叫んだが、エルクは聞いていないようだ。
 エルクは潤滑剤を取り出すと、龍介の慎ましやかに閉ざされた尻の奥を探る。
「……あ」
 蕾を掻き分けるように指を差し入れ、丹念に潤滑剤を塗り始めた。龍介は唇を噛み締め、体内を探られる感覚から必死で耐える。
 やがて指が抜かれ、次にもっと太くて硬いものが入ってきた。だが妙に滑らかで弾力があり、吸い付くように体内へと潜り込んでくる。
 生きてるような動きだった。
「……ちょ、待……。あっ、なにこれ……っ」
「最高に気持ちいいらしいぜ?俺は試したことないけど」
 エルクが触らなくても、勝手に奥まで入ってきた。最奥まで到達すると、先端が体内でうねり、抉るような動きを始める。
「あっ、あぁっ、待っ……」
 勝手に抜き差しまでしはじめる。本当に生きているような動きで、龍介は激しい眩暈を覚えた。
「あっ、やっ……やだっ、取ってっ!」
「なんで。気持ちよさそうに見えるぜ?」
「ちがっ……違うっ……」
 龍介は必死で左右に首を振って、懸命に否定しようとした。カシャンと音がする。足首と手首にはめられていた枷が、エルクによって取り外されていた。

つづく