旧・悠久の大陸 24

(執筆日:2008年01月29日)

 エルクの手にしている荷物を入れる袋は、ほんの手のひらサイズなのに、まるでどこかの四次元ポケットのようにいくらでも荷物が入る様子だ。どうやら今まで取り出してきたアイテムは、すべてここから持ち出していたらしい。
 龍介はキノコの放った粘液が気持ち悪くて、途方に暮れていた。
「……なぁ、気持ち悪い」
「害はないはずだけど。ただのエロキノコだから」
「なんか変な卵とか産みそうで気持ち悪い」
 龍介はだるさを訴える腹部を手のひらで抑えた。そんな龍介を眺め、エルクが言う。
「今回のはそんなことないだろうけど、悪質なエロ植物の中には、そんなのも確かあった気がするなー」
「えっ……」
「産んでみる?卵」
「絶対に嫌だ」
 ぞぞっと寒気がして、龍介は自分の腕を抱きしめた。
 エルクは巾着袋の中から一枚の大きな布を取り出すと、龍介の身体をくるんだ。そのまま、いきなりワープする。
「うわっ……」
 龍介が悲鳴をあげた。
 一瞬にして宿屋の部屋へと戻っていた。エルクは布をしまうと、龍介の身体を抱き上げて浴室へと入った。
 シャワーのノズルをひねり、頭からお湯をかける。
「うわっぷ」
「足開け」
「は?」
「足開けつってんの」
「な……っ」
 焦る龍介にはお構いなしで、エルクは龍介の膝を左右に開いた。

つづく