旧・悠久の大陸 16

(執筆日:2008年01月27日)

 呆れたようにエルクが笑った。
「なんだよ。イヤイヤいいながらも、感じまくってるくせに」
「ちがっ。これは違うっ。さっきの粉のせいだろっ」
「ごちゃごちゃ言ってないで、そろそろ肚くくれ」
 龍介の股間にエルクは手を伸ばし、握って扱き始めた。
「……っ!」
 龍介は思わず目を見開き、焦りまくる。
「さわっんなっ……」
「なんだよ。放置プレイが好みなのか?」
「ちがっ」
「なんとかしたいだろ?このまんまじゃ苦しいだけだぜ?」
「…………」
 すっかり形を変え、先走りの蜜さえ溢れさせているそこが、エルクの手のひらで扱かれている。なんの躊躇もなく、いやむしろ手慣れた様子で、龍介をおかしな気分にさせてくるのだ。
 龍介は頬を紅潮させ、涙ぐんだ瞳を潤ませながら、乱れる呼吸をどうすることもできずにいた。先端の一番敏感な部分を、エルクの親指が容赦なくこねくりまわしてくる。
「……んっ」
 決して声なんてあげたくなかった。龍介は唇を噛み締め、身を縮め、必死で耐え続けるしかない。こんなことが早く終わることだけを願っていた。
 ますます頭がぼうっとして、状況すら把握できなくなった頃、エルクの手が離れた。中途半端な状態のまま放り出され、龍介は苦しげに身じろぐ。
 エルクの手は離れたのではなく、単に移動しただけだった。もっと後ろの方にある、未開発の蕾へ。
「……うっ」
 龍介は息を呑んだ。もっとも触れられたくない部分を、エルクの指が遠慮なく触れてくる。いつの間にどこから取り出したのか、潤滑剤らしきものを塗られていた。
 不思議なことにエルクは先ほどからずっと、特に荷物を持っているわけでもないのに何かをどこかから取り出している。だが龍介はそのことよりも、今、自分の尻にあやしげなことをしているエルクの指の方へと意識が向かっていた。

つづく